熱風と花火

岐阜県美濃市の最高気温が全国一位となった昨日。
外気は常にサウナのような熱風がふいていた。
冷えた室内から出る時のむせ返るような寒暖差。
ムワッと来る、これが岐阜県の夏だった。

夜、中学生ぶりぐらいに地元の花火大会に出かけた。
娘と二人で歩く。
そうか、こんな景色だったという記憶を頼りに灯台下の河原に座り、対岸から打ちあがる花火を見る。

正直に言えば、花火そのものに感動することは少なくなり、それほど見たいかと言われたらそうでもない。
それでも来たくなったのは娘に見せたかったからだ。
これはあらゆることがそうなってきている。
自分の中で「体験」の後の「追体験」までやってしまったものは、そこからさらに体験するモチベーションはそうなった。
じゃないと、なかなか動けない。花火を見上げて声をあげる娘ばかり見ていた。

一人、家の近くから出る高速夜行バスに乗り6時間。
明け方の新宿西口に到着。
腰と首がバッキバキだ。どうにかしてくれ、高速バス。
しばらく東京で暗躍します。