本音を書きます。

昨日、フルタ丸のメルマガに書いたことをブログにも載せようと思う。
あの時、自分の中に沸いてきた感情から逃げ隠れもせず、本音を書きます。

下北沢をホームグラウンドにして演劇活動している劇団が世界進出を目指す。

おそらく、そういった劇団はほとんどいません。
それはこの街で上演されているタイプの演劇表現がアート文脈にないものが多いからというのが僕の思うところです。

今年2月、僕は忘れもしない。

ある所で、ある人に向かって、僕は「海外進出したいです。世界のお客さんを楽しませたいです」と言ったことがあった。
それを聞いた見識と立場のある、その演劇関係者に面と向かってバカにされた。言葉の端々に、下北沢演劇そのものへの嘲笑と中傷もあった。あれは本当に悔しかった。

「じゃあ、あんたが好きなアート演劇とフルタ丸演劇で勝負せぇへんか?しようや。一騎打ちでええわ。同じ劇場で、同じお客さんの前でパフォーマンスさせてくれ!絶対に負けないから」

なぜか途中関西弁になってしまったけど、その言葉がもうすこしで喉から出て来そうになった。それぐらい腹が立った。悔しかった。はっきりと「海外の市場に君らのポジションはない」みたいな言われ方をした。

そんなのやってみないと分からないじゃないか。そのチャンスが欲しいと僕は食い下がった。

けど、ダメだった。まるで相手にされなかった。僕はメンバーと作り上げて来た劇団、作品、作風に自信を持っている。
そこに謙遜だったり遠慮することがどうしてもできない。だって本当に自信があるから。その自信は時間を掛けてお客さんと一緒に築いたものだから。
目の前の人を楽しませる、誰かの眠れない夜に忍び込む。僕らはずっとそういうものを創ってきた。
それを下北沢でお客さんに届けることができた。それと同じことが海外でもできるんだってことを証明したい。

そして、下北沢で活動している劇団の方々が「え?フルタ丸が行けるんなら、俺たちもイケるっしょ?」みたいな軽い感じで挑戦してほしい。
その挑戦が誰にも馬鹿にされない。そういうものになってほしい。
そうなったら始まるぜ、下北沢演劇の逆襲が。

「下北沢演劇」を世界へ!50分ワンカットで『梟の服』を映像化したい!
https://camp-fire.jp/projects/view/193683