あのタイムマシーンに乗ってしまえば

母校「岐阜県立関高等学校」が2年後の2021年に創立100周年を迎える。これまでにないあたらしい100周年の式典を創りたい。

そんな相談を受けたのは夏だった。

帰省して話を伺った時、その想いを聞き、ぜひお手伝いしたいと思った。自分が今までやってきたことで、それがこんな形で母校への恩返しとなるならばぜひ協力したい。そして、少し泣いてもいた。そうか、こんなふうに自分みたいな人間が役立てるのか。ならば、これは現時点での僕の一つの集大成となる取り組みかもしれない。

会場は2500人を収納するアリーナ。

100年間の卒業生達が、在校生達が一同に会する。これを逃すと、次はさらに100年後の2121年なのか。先過ぎてよくわからん、確実に生きてない。とにかく100年という区切りはもう二度とない。

演出プランの企画を考える日々が始まった。

それを資料にまとめて、昨晩、高校で式典実行員の方にプレゼンをしに行って来た。場所は彩雲館。そうだ、ここで高校三年生の時にクラスでドラマを撮ったんだった。20年前のことが一気にフラッシュバックしてくる。どんどんエモーショナルな気持ちが沸き上がってくる。高校時代、高校時代、高校時代。あの窓。あの廊下。あの下駄箱。そうか、ここに自分の高校時代があったんだな。気付いたら、用意していなかった熱いことまでどんどん話してしまっていた。

企画は通った。

壮大なことをやりたい。今までにないことをやりたい。そして、僕にやらせて頂ける限り、楽しいものをやりたい。2年後の実現に向けて本当に色んな方の協力が必要で、僕はこれから同級生や世代を越えた同窓生や先生方や在校生に、どんどん会いに行く。一緒に企む。そういう2年間が始まる。

2500席を満員にしてぇ。