浮かせる

ベランダのハンモックでi-padを浮かせたいと考えた。
大した願望じゃないけど、こういうものを一つ一つ地道にクリアしていくことにした。
ふだん劇場で使っているi-pad固定アームを物干し竿を取り付ける所に固定して解決。
あっけない解決だった。1分だ。どうして早くやらなかったんだ。
これで修業のようにi-padを宙で持ち続けなくても良くなった。
どれだけ小さくとも、進歩だと思えることを重ねたい。

今日は事務所で、連載の小説と演劇関連の台本を書いていた。
演劇のやつは、先方の担当者に「4月中には完成させます」と息巻いていた。
この状況で、やはり生産性が落ちているのか。集中力が散漫になっているのか。
思うようなペースで書き進められず、苦闘した。けど、ようやく初稿完成まで来た。

今、世界中の劇作家たちは、どういう心境でいつ上演できるか分からない新作を書くのだろうか。
僕は「これは観てもらいたいな」と心から思えたものしか書けなくなっている。
正直に言えば、かつてそうじゃないものも書いていたことがあった。
けど、なんとなくはもう書けないな。


ケツとまと

ケツのようなトマトに見惚れている内に5月5日だ。
3月くらいから時が経つのが恐ろしく早い。
この迫りくる体感スピードは、人生で最速。
まったく嬉しいことはでない。
気づいた時には、何月になってしまっているんだろうと思うと怖くなる。

今、打ち合わせは勿論、ひさしぶりの対面、ラジオ収録まで全てがテレビ会議。
相手や都合に合わせて、ZOOM、ハングアウト、LINEを使っている。
全部無料だ。通信費以外、交通費も掛からない。
便利で経済的と言えばそうなんだけど、味気無さもある。
今朝は、関高校100周年式典のことで岐阜新聞から取材を受けた。有難い。
これもZOOMだった。写真撮影もZOOM越しに撮影。
最初は焦点をどこに合わせていいのか分からなかった。たぶん上手く行ったと信じる。
なんか、すごい時代になってきた。

そろそろ本腰を入れて部屋の大掃除をしなければならない。
パソコンのカメラに映り込んでいる室内が明らかに散らかっている。


ノーマーク配信

何年ぶりだろう。
今日、フルタ丸で過去公演のYouTube配信を行った。
選んだのは、2017年に下北沢で上演した十五周年記念公演『ノーマークだった6人』という作品。
高飛び専門の代理店を描いたクライムコメディだ。

公開しようと思ったのは「いつもフルタ丸を応援して下さる方にGWを少しでも楽しんで頂きたかったから」という言葉に嘘はない。けど、配信後、色んな方から反響の声を頂いて、救われてしまったのは実は僕らだったことに気づいた。本当に有難かった。

◎十五周年記念公演『ノーマークだった6人』本編映像


スタートですよ

2021年秋に母校である関高校の100周年式典の演出をさせて頂くことになった。
この準備が始まったのが2019年の夏。
あれから、秋、冬と準備をしてきて、ようやくこの春にスタートを切ることになりました。

本日、5月1日。

関高校の友人、先輩、後輩、先生、色々な方の力が結集して、めちゃい良いホームページが完成した。

http://seki100.com/

このホームページでどうしてもやりたかったのが「在校生と卒業生、皆さんと作る100年間のタイムライン」という企画。

http://seki100.com/timeline/

高校の史実に基づく公式ヒストリーの間を、皆さんの個人的過ぎる思い出で埋めつくしてもらえたら素敵じゃないかと思った。高校の歴史をいったい誰が作ってきたのかと言えば、そこに通った生徒一人一人。その見えないバトンは、100年という時を落とすことなく繋いで今日まで来た(来年まで落としてなるものか!)。色んな時代の色んな皆さんの色んな思い出を、一本のタイムライン上で分かち合うことができたら嬉しいと思っています。

そして、企画はもう一つあって、それが卒業生インタビュー企画。
これは色んな分野で活躍する卒業生の方の所に僕が会いに行かせて頂き、カメラを回してお話を聞いて来るというやつです。言うのは簡単だったが、やることになったら、むちゃくちゃ大変だった(笑)。記念すべき一人目は、サックスプレイヤーの横田寛之くんです。

というわけで始まったばかりですが、これからの1年間半、楽しんで走り抜きたい。


Furuta

事務所の冷蔵庫に完備している。
毎日食べるわけでもないが、あれば安心する。
僕の懐刀。Furuta製菓の傑作生チョコレート。
色んな所で言ってきた。
そろそろチョコレートの仕事が来てもいいはずだ。
フルタ丸でチョコレート演劇作りたいんだが。

3月初頭から始まった、今の生活。
娘の小学校が休校になったのがそれぐらいだった。
日中、二人でいる時間がある。
台所に立ち、乾麺をゆでながら、ソファの娘を盗み見るとメイクしていた。

メ、メイク?

驚いた。もうそんなことやっているのか。
なんかおもちゃメイクセットをもらったらしく、それでやっとる。
へぇーと思って、こっそりスマホで写真を撮る。バレて怒られる。

今日、区から5月31日まで休校が延長するという連絡がきた。
こうなったら、まだまだ知らない娘(小4)の一面を観察する日々が続く。

4月が終わりますね。


手紙

4月28日、ジョンが誕生日を迎えた。
12歳。
我が家では、毎年、ジョンの誕生日を忘れてしまうということが問題視されていた。
娘が「可哀想だよ!」と言い始め、今年こそは誕生日を祝うことを一週間前から言われていた。
娘はビーズで首輪に付ける輪っかみたいなものを作り、手の込んだラッピングもしている。
奥さんも娘に誘導されてサツマイモでケーキを作ることになった。
俺は何をするべきか。
結局、何も準備しないまま今日になり、事務所へ出かけようとしていたら娘が詰め寄ってきた。
「おとうはどうするの?!」
すげぇ怒っている。怒られている。娘が泣いて怒り出した。
「手紙書きます」
出てきた言葉はそれだった。
はじめてジョンに向かって手紙を書いた。
読めないだろうけど、読めるような気がしたからだ。
12年間、毎朝散歩へ行っている。明日も散歩だ。明後日も散歩だ。ずっと散歩だ。
まだまだよろしくな。


二月から

今日は久しぶりに外国の方とメールでやりとりした。
二月に横浜で参加したTPAMの時にFURUTAMARU.の「梟の服」を観に来てくれた方だ。
僕らのパフォーマンスを面白がってくれて、興味を持って頂いた。
二月から、ずっとやりとりしていた。
なんとかして僕らのパフォーマンスを自国で上演できないかと動いてくれていた。
スポンサーであったり、上演できる場所であったりを探してくれていたのだ。
何度もメールのやりとりをした。
ずっと海外でFURUTAMARU.を上演したいと思っていた。
呼びたいと思って頂けた気持ちに全力で報いたい。
なんとかしたい、実現させたいと。
しかし、世界的なコロナの影響で、色々なことがなかなか思うように進まなくなり、
今、海外で演劇を上演することの難しさを改めて感じていたところだった。
そんな中、久しぶりに経過を伝えてくれるメールが届いた。
メールに滲む親切さと丁寧さが本当に嬉しかった。
必ずや、いつかその国で上演して一緒に乾杯したいと思っている。


記憶冊子

事務所で本公演のパンフレットを見つけた。
家にあったものと合わせて4冊を並べてみた。

・2015年「僕は父のプロポーズの言葉を知らない」
・2016年「ビッグマウス症候群」
・2017年「ノーマークだった6人」
・2018年「寂しい時だけでいいから」

昨年、2019年「朝のドラマ」はシナリオブックを販売したのでパンフレットを作らなかった。
やっぱり作れば良かったもしれないなと少し後悔だ。

パンフをめくりながら、ここには劇団の4年間が詰まっているなと感じた。
購入された方、たまにはめくってみてください。
脳内で演劇作品は再生されるかもしれないよ。
そういうものを僕らは作っているはずだから。
何も残らない残さない美学もあれば、何かしつこく居座る美学もある。
フルタ丸は後者ですよ。そう思っているけど、どうですかね。

今夜はフルタ丸メンバーでZOOM会議。
少し前からどうしても話したい議題があり、共有を進めていた。
劇団でしかやれないことは確実にある。
それをどうやって形にするか。
思い付いた形を実現化したい。
業に近い。欲だ。抑えきれない。やりたいことが渋滞を起こしていく。
大きく動かす時が来るはずだ。


BGMよ

「作業用BGM選手権」か「作業用BGMフェス」。
いつか誰か開催してくれないか。
個人的に流行り廃りが激しい仕事中BGM。
あの、YouTubeを徘徊しているときに果たした偶然の出会い感。
ちょっと前は音楽ではなく「海のさざ波&焚火の音」ばかり聞いていた。

今はもう完全に飽きてしまった。
そう「いいな!これしかない!」と思った所からが早い、飽きるのが。
作業用BGMとは刹那だ。
人のオススメを教えてもらいたい。

最近、事務所から帰るのが19時くらいになることが多い。
写真は、夕闇の直前に遠方に見えた富士山。
なんか良いことでもあるだろうか。

というか、あれ!!!


発注崩壊

スーパーの利用を避けてネットで注文する生活になった。
奥さんがネットスーパーで発注をミスしたらしく、家に卵が50個ある。
三人家族+犬一匹が軽く消費できる数じゃない。
冷蔵庫が卵だらけだ。
発注崩壊。
これもまた世界中で起きているのかもしれない。

今日は下北沢駅から電車で打ち合わせへ向かうことになった。
道中、久しぶりに街を歩いた。
色んな店がテイクアウトを始めていて妙な活気があった。
これ、何かに似てると思った。
神宮球場の外苑前から球場へ向かう時のあの通りだ。
最近は弁当持参ばかりしていたので、今後はどこかでテイクアウトしよう。
下北沢の街よ、どうか持ち堪えてくれ。